03.3.5 新宿御苑
08.3.29 筑波実験植物園
サルオガセモドキ
別名 スバニッシュモス、ティランジア・ウスネオイデス
パイナップル科ハナアナナス属
学名 Tillandsia usuneoides
原産地 熱帯アメリカ
多年草
全体が日本の山地でみられる地衣類のサルオガセに似ているので、この名があるが、
中身はまったく違うパイナップル科の植物である。これがパイナップルの仲間とは
びっくりである。現地ではブナ科のアカナラ類や、スギ科のヌマスギから垂れ下がっ
ているという。そして特徴として、根が無く、葉が水分の吸収をしている。風変わり
な植物といえよう。実用的な面として、包装用の詰め物に使われる。この仲間のチラ
ンドシア属の一部は、最近「エアープランツ」として日本で売られるようになった。
これは水をやらなくても空気だけで育つというキャッチフレーズとして人気を得ている。
厳密に言えば、水をやらずに生きていける植物はいないので、このエアープランツとて
それなりの管理は必要。自分も何株も挑戦したが、なかなかうまく増えずに枯れてしまう
のが多い。このサルオガセモドキもエアープランツといっしょに売られている場合が多く
比較的手に入りやすいが、これは他のと違って水分を好む。店員に聞くと、バケツに株を
どっぷり漬けて、たっぷり水を含ませた後、ぎゅっとしぼるそうだ。植物園の温室でも池
などの上に、枝からぶらさげているのが多い。