14.7.3 筑波実験植物園

08.6.8 東京都 文京区


ウチョウラン (羽蝶蘭)

 

 

ラン科ハクサンチドリ属

学名  Orchis graminifolia (= Ponerorchis graminifolia)

原産地 本州(関東以西)〜九州、朝鮮

多年草


 関東以西から九州にかけての山地に自生し、かつては茅葺きの

家屋の屋根にも見られたという野生ランの1種。地下に芋状の

球根があり、冬期に宿根する。名前は「羽蝶蘭」の名を当てるが

名前の由来は不明で、胡蝶の「こ」が「う」に誤ったためという

説もある。園芸上では「有頂蘭」の字を当てることもある。

比較的小柄のランで、花も多くないが、最近愛好家の間で人気が

高まり、園芸目的の盗掘で野生のものがほとんど見られなくなって

しまっている。もともと個体差が多い種だが、より多彩な変化を

求めて交配が繰り返され、現在では多くの品種が生まれている。

写真下の花も園芸種で、花も巨大化し、唇弁が大きく変化するなど

している。