09.6.20 日光植物園


ワスレナグサ (勿忘草)   

     

 

ムラサキ科ワスレナグサ属 

学名 Myosotis scorpioides

原産地 ヨーロッパ

多年草


 ヨーロッパ原産で北海道や本州中部以北の沢沿いにも帰化しているという。

花壇の材料としてのワスレナグサの原種ではないが、もともとの

ワスレナグサの伝説の種は本種であると言われている。ワスレナグサの伝説とは、

中世ドイツでのこと。騎士ルドルフと少女ベルタは恋人同士だった。ある春の日、

ドナウ河畔を二人で歩いていたとき、河辺に青い美しい可憐な花を見つけ、それを

ルドルフはベルタに上げようと身を乗り出したところ、誤って川に落ちてしまった。

急流に流される彼は、つみとった花をベルタに投げて「私を忘れないで」と叫んで、

そのまま流されていったという。それから英名フォゲットミーノットがつき、

日本語でそれを直訳したのがワスレナグサの名の由来である。