06.9.13 東京都薬用植物園


シロバナワタ (白花綿)

  

  

別名 ワタ     

アオイ科ワタ属 

学名 Gossypoum herbaceum

原産地 モザンビーク〜アンゴラ、南西アフリカ

一年草


ワタは古代から栽培されていた、重要な繊維植物で、インドや南米では

紀元前2500年ごろの遺跡からも見つかっている。

日本には古くから渡来していたが、栽培に成功せず、15世紀までは中国からの

輸入に頼っていた。15世紀中ごろから三河を中心に栽培が拡がったが、木綿製品が

庶民の間にまで広まったのは江戸中期以降だと言われている。 

現在ではまたほとんどが輸入に頼るようになっている。

ワタにはいくつかの系統があり、日本在来のものはアジアメンの二つの系統の一つ、

シロバナワタだという。もう一つはキダチワタで主にインドで栽培されているという。

現在一番栽培されているのはリクチメンで、作付面積の70%を占めている。

他にはカイトウメンの系統があり、繊維が一番長い。