10.5.12 筑波実験植物園


ヤブジラミ

 

 

セリ科ヤブジラミ属

学名  Torilis japonica

原産地 日本全土、ユーラシア

一年草


 林の中などに生える越年草。茎は直立して30〜70センチほどになる。

葉は一〜二回羽状複葉。5〜7月に複散形花序で白い花をつけるが、他の

セリ科の植物ように大きな笠状にはならないようである。果実にトゲが

生えている様子がシラミのようで、薮に見られる草なので、ヤブジラミの

名がついた。花姿は清楚な感じすらうけるので、ややかわいそうな名前で

ある。日本全土の他ユーラシア地域に広く分布する国際派で、南アジアや

北アフリカにも帰化しているという。街中に生えるものではないが、

雑木林が残っているようなところには、同じセリ科のヤブニンジンなどと

いっしょに生えていることがある。