04.9.23 日光植物園
ヤマトリカブト (山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属
学名 Aconitum japonicum var. montanum
原産地 本州(中部地方〜東北地方)
多年草
山地の林内に生える多年草。 切れ込んだ葉をもち、秋に紫色の花を
多数咲かせる。 花の形は独特で、トリカブト類の大きな特徴となって
いる。 英名のモンクスフードはその形を僧侶のかぶるフードに例えて
のことである。 日本名のトリカブトは、舞楽の襲装束(かさねしょうぞく)に
用いる兜に見立ててのことである。 全草、特に肥大した根の部分に
猛毒のアルカロイドを含む。 しかし乾燥したものは附子(ぶし)または
烏頭(うず)といい、漢方で神経痛やリューマチの薬に使われる。
しかし毒性が強いので素人は絶対に用いてはいけない。
春の新芽が、山菜として有名なニリンソウに似ているため、誤って食べ
中毒事件を起こすことがある。 ニリンソウを食べる時は充分な
注意が必要である。