05.5.19 新宿御苑
ユリノキ (百合木)
別名 ハンテンボク、チューリップツリー
モクレン科ユリノキ属
学名 Liriodendron tulipifera
原産地 北アメリカ東部
落葉高木
北アメリカ東部原産の落葉樹で、現地では60mほどの巨木になるという。
日本では明治初期に導入され、各地で公園木や街路樹として利用されている。
広葉樹であるが、主軸がまっすぐのびる性質なため、大きく育った時の姿が良い。
成長も早く公害にも強い優秀な樹木だが、木材利用にはならなかったようである。
現在は鑑賞用として植えられるが台風に弱いため、大きく育ったものは台風の
前に枝を落とすなどの注意が必要である。 葉が独特の形をしていて、先端が
へこみ、全体的にまるで半纏のような形になるためハンテンボクの別名もある。
このような葉の形は他には無いため、見分けはしやすい植物である。
花は年数が経たなければ咲かないが、緑色の花弁にオレンジ色のラインが入る
変わった配色の花である。 木の上のほうにつくので、なかなか間近で観察
できないのが惜しい気がする。 ユリノキ属には2種あり、もう1種は中国に
自生するシナユリノキである。 中国と北アメリカに隔離分布する例として
学術上も知られた植物である。