04.06.16 神代植物園

17.06.23 神代植物園


アジサイ

 

 

別名 ハイドランジア

アジサイ科アジサイ属 

学名 Hydrangea macrophylla f. macrophylla

原産地 栽培種

落葉低木


 日本の山野に自生するガクアジサイの、多くの花が装飾花になってしまったものである。

古くから親しまれている花木だが、どのように野生のガクアジサイから選別されたかは不明である。

これほど有名な花でありながらはっきりとした自生が見つかっていないというのも面白い。

万葉集にも歌われ、江戸時代の園芸書にも登場する。幕末に日本に来て、日本の植物を広く外国に紹介した

シーボルトが、日本での愛人だったお滝さんの名前を学名につけたことでも有名である。

しかしその学名「オタクサ」は、大額草の訛ったものではないかという説もある。

現在ではその学名は使われていないが、なんとなくお滝さん説のほうが親しみを感じるのは自分だけだろうか。

日本のアジサイは、中国を通じて1789年ごろヨーロッパに伝わり、そこで園芸種としての品種改良が行われた。

現在、ハイドランジアという園芸名で店頭に並んでいるのは、これら欧米で改良されて種類である。

色がより鮮やかになり、青のほかピンク、赤色、白など様々な品種を楽しめるようになった。

最近は日本でもユニークな品種を作るようになって、その価値が再認識され始めている。

特に、京都府立桂高等学校の草花クラブが作り出した一連の「桂シリーズ」は大手園芸カタログにのるほどの

人気を得ている。まだまだ可能性を秘めた花木だということがわかる。

植える土のpHで色が変わることでも有名で、土が酸性だと青色が鮮やかになり、土がアルカリ性だと赤色に

色づく。これは土の中の微量素による違いらしいが、面白い性質である。 

アジサイの魅力はその花色である。特に青い色は素晴らしい発色をする。厳密に言えば色づいているのはガク

なので、ヒマラヤの青いケシのような花弁が色づいたものではないが、それでも見た目の美しさには変わりが

ない。これほどのボリュームでこれほど青い花というのは、たいへん珍しいものであり、貴重であるといえる。