03.4.27 日光植物園


アメリカミズバショウ (アメリカ水芭蕉)   

     

 

サトイモ科ミズバショウ属 

学名 Lysichiton americanum

原産地 北アメリカ

多年草


ミズバショウ属は日本のミズバショウとこの北アメリカのアメリカミズバショウの2種しかない。

熱帯が分布の中心のサトイモ科の中で、例外的に冷涼地を好む属として珍しい生態である。

日本のミズバショウは尾瀬の湿原とともに、歌に唄われるほど有名だが、その花色が白なのに対し、

北アメリカの種は鮮やかな黄色というのが変わっている。 形態がそっくりなだけに、この花色の

違いはいかなる理由があるものか、興味がわくところである。

北アメリカの湿原でも、日本と同じように、このアメリカミズバショウが群生しているのを写真で

見たことがある。 本当に日本と似ているので、面白い風景であった。

日本ではなかなか栽培している場所が少ないので、北のほうの植物園とかで群生させる展示とか

やってくれないだろうか。 きっとみんな驚くに違いない。

冷涼地を好むのと、ミズバショウの名のとおり、花後に出る葉が巨大なので、家庭での栽培は不適

である。 もし条件があれば、栽培してみるのも面白いかもしれない。

ただし、傷つけるとひどい匂いがするそうなので、気をつけること。