南アフリカのケープ州に自生する球根性の多年草。夏に地上部が

枯れ、9月の出葉前に花茎を立ち上げて花を咲かせる。こういった

花の咲かせ方はヒガンバナやナツズイセンなどに似る。花はユリに

似ていて大輪で美しい。花色は個体差があってピンク色の他に

濃い紅色や白、覆輪などもある。花には強い芳香もある。

一属一種だが、属間交配も知られ、ネリネ属と交配してアマリネ

（Amarine）、クリナム属とアマクリナム属（Amacrinum）などの

人工属を作っている。園芸上で一般にアマリリスと呼ばれているもの

は、本属とは別属のヒッペアストラム属のもので、その名前ですでに

普及しているために、ヒッペアストラム属をアマリリス属、本属を

ホンアマリリス属などと呼ぶようである。園芸上のアマリリスは花屋

で普通に見られるが、本種は植物園などの他ではほとんど見かけない。

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