16.05.17 滝野すずらん丘陵公園
エンレイソウ (延齢草)
シュロソウ科(ユリ科)エンレイソウ属
学名 Trillium smallii
原産地 北海道〜九州、南千島、樺太
多年草
延齢草という名前から、寿命がのびる薬効でもあるのかと思ったが、
図鑑によると「名前の意味はよくわからない」そうである。
この仲間のオオバナノエンレイソウは北海道の林床を飾る、美しい大輪の
白色の花を咲かせるが、このエンレイソウは地味である。花は地味だが、
大きな3輪生の葉はなかなか面白い。単子葉植物なのに、この網状脈の
ある葉は変わっている。北アメリカのこの仲間は、花や葉の模様が
面白いものがあり、観賞用にしばしば山野草として栽培される。
トリリンというアルカロイドを含み、ギボウシと間違えて食べると中毒を
起こすので注意が必要である。
近年の新しい分類法であるAPG分類体系ではユリ科は大幅に分解され
エンレイソウ属もユリ科から離れ、新しくシュロソウ科に含まれるように
なった。