インド原産のサトイモ科の植物で地下に塊茎がある。ヘビイモという名は

茎（正確には葉柄）の模様をヘビに例えたのだろうと思われる。

　地下の塊茎には毒があり、サトイモのように食用にはならない。

初夏に葉に先立って強い悪臭のある花を咲かせる。仏炎苞の内側は気味の悪い

模様があり、大量にハエがやってくる。英名のブードゥーリリーというのは

なるほどと思える名である。一般の人はこの花を見て食虫植物だと勘違いするが

これはハエを花粉の送紛相手にしているだけであって、決して食べたりしない。

腐敗臭のような匂いも、本当に腐っているのではなく、わざと腐っているような

匂いを作りだしているのである。