04.3.27 小石川植物園

08.5.9 筑波実験植物園


ヘビイチゴ (蛇苺) 

 

バラ科ヘビイチゴ属 

学名 Duchesnea chrysantha

原産地 北海道〜沖縄、中国、台湾〜ジャワ

多年草


 日当たりのいい場所にごく普通に見られる草で、春に鮮やかな黄色の花を

咲かせる多年草。葉が3つの小葉からなり、花後にイチゴのような赤い実をつける。

名前は、中国で、甘味がなく果実が不味いので、ヘビが食べるのだろうという

ことで蛇苺(じゃも)の漢字をあてたのが由来だという。自分が小さいころは

ヘビのいる場所にこの実がなるので、ヘビイチゴだと教えられ、あまり近づかないように

と言われた記憶がある。あるいは実に毒があると言われた人もいるらしいが、

じっさいは不味いだけで毒は無い。日本在来の雑草が廃れていく中、このヘビイチゴは

昔と変わらず見ることができる。そういう意味ではうまく現代の生活にあったのだろ

う。よく似たものにヤブヘビイチゴがあり、見分けかたは果実の表面が白っぽければ

ヘビイチゴだが、赤くつやがあればヤブヘビイチゴだという。

葉の色も、ヘビイチゴのほうが黄緑色をしている。