17.04.23 筑波実験植物園


ヒメウラシマソウ (姫浦島草)

 

 

サトイモ科テンナンショウ属

学名  Arisaema kiushianum

原産地 本州(山口県)、九州

多年草


 地下に塊茎をもつ多年草で、低山地の林下に生育する。葉は1枚だけつけ、

たくさんの小葉に分かれる。花は葉柄の基部に地面から生えるキノコのよう

に独特の形の花を咲かせる。花弁のように見えるのは仏炎苞と呼ばれる部分で

本当の花はその中に花序として入っていて、外側からは見えない。仏炎苞には

白い縞模様が目立ち、花序の先は細長く、むちのようにのびる。近縁の種に

やはりこの尾状の部分を釣り竿に見立ててウラシマソウの名前のある種が

あるが、本種はそれに似て小さいので、ヒメウラシマソウとついたのだろう。