08.6.28 神代植物園


イヌマキ (犬槙)  

  

  

別名 クサマキ、マキ 

マキ科イヌマキ属 

学名 Podocarpus macrophyllus

原産地 本州(関東地方南部以西)〜沖縄、中国、台湾

常緑高木


 山地に自生し、高さ25メートルもの大木になる。葉が平たく、

トゲなどがないため針葉樹の仲間とは気づかない人もいるかも

しれない。雌雄異株で、雌株には花後に赤い果実に緑色の種子を

頭にのせた実をつける。この赤い部分は花托の変化したもので、

甘く食べられる。マツなどとともに品格のある庭木として植えら

れるが、庭に植えられるのは変種のラカンマキ(var. maki)で

ある場合が多い。ラカンマキはイヌマキより葉が小型で、白みを

帯びている。古代において材木として珍重された「マキ」はこの

イヌマキではなく、コウヤマキ科のコウヤマキ

(Sciadopitys verticillata)だという。