12.5.9 筑波実験植物園
アイスプラント
別名 フィコイド・グラシアル、バラフ、ソルトリーフ、プッチーナ、シオーナ
ツブリナ、クリスタルリーフ、ソルティーナ
ハマミズナ科メセン属
学名 Mesembryanthemum crystallinum
原産地 ヨーロッパ・西アジア・アフリカ
一年草
最近、目新しい野菜として注目を浴びている植物。仲間としては
同科だとマツバギク、ハナツルクサなどが観賞用として知られる。
葉は厚肉で乾燥に耐えるように出来ている。特徴的なのはその表面で
つぶつぶの水滴のような透明のものがびっしりとついている。
これは水滴ではなく、触ると弾力のある固いものである。これが
キラキラと輝くために氷に見立てて「アイスプラント」の名がある。
食べるとなんと塩味がするのが驚きである。これは体内に取り込んだ
塩分をこの肥大した透明な細胞に隔離するためだという。フランスでは
塩味のする野菜としてサラダなどに用いられ「フィコルド・グラシアル」
の名で呼ばれている。日本でも最近流通するようになり、とても多くの
商品名がつけられている。これは新しく、しかも他の野菜との類似が
無くて形容しがたいため、名前が統一されていないのだと思われる。