13.5.8 東京都薬用植物園

13.5.8 東京都薬用植物園


カノコソウ

 

 

別名 ハルオミナエシ

スイカズラ科カノコソウ属

学名  Valeriana fauriei

原産地 北海道〜九州、朝鮮、中国、樺太

多年草


 山地に自生するスイカズラ科の多年草。やや湿った場所を好んで

生育している。5〜7月に淡紅色の花を集散花序に密に多数咲かせる。

同科のオミナエシにやや似て春に咲くので、ハルオミナエシの別名が

ある。葉は羽状に全裂する。地下系が長くのび、多数の根をもつ。

この根からは精神安定効果をもつ精油がとれ、生薬で「吉草根」と

呼ばれている。その精油成分は同じく薬用に用いられるヨーロッパ産の

セイヨウカノコソウより含有量が多いという。その薬効から乱獲され

現在では野生のものは激減しているという。以前はオミナエシ科に

属していたが、新しいAPG III分類ではスイカズラ科に入るようになった。