10.5.25 筑波実験植物園
ニオイハンゲ (匂半夏)
サトイモ科ハンゲ属
学名 Pinellia cordata
原産地 中国中部
多年草
中国原産のサトイモ科の多年草。小型の種で、日本のカラスビシャク
などに近い仲間である。葉は心形で白い葉脈模様が浮かぶ。4〜5月ごろ
に黄緑色の仏炎苞をもつ花を咲かせる。花序の先が細長く伸びるのは
ウラシマソウのようである。花には芳香があり、それが名前の由来に
なっているようである。山野草としてよく栽培されているが、手元の
園芸図鑑などには載っておらず、山野草としてのみ有名な植物のようで
ある。日本には戦後に入ってきたらしく、小笠原列島を経由してきた
という話もあるという。葉の中心部分にむかごをつけて、それにより
繁殖は容易にできるようだ。