08.2.16 筑波実験植物園
オオアカウキクサ (大赤浮草)
サンショウモ科(アカウキクサ科)アカウキクサ属
学名 Azolla japonica
原産地 本州、四国(東部にまれ)、九州
多年性シダ類
水田や湖沼などに生育する浮遊性のシダの仲間。ウキクサの名があるが、
一般に見られるウキクサはウキクサ科の被子植物で花が咲くが、本種はシダの
仲間なので類縁は無い。葉は鱗片状で、栄養繁殖で増え水面を覆うように
して生育する。全体に赤色を帯び、しばしば水面を赤く染める。藍藻の一種
アナベナと共生関係をもっており、このアナベナが窒素固定をするために、
水中生産性を高めることが知られている。アカウキクサに似るが、全体的に
大型であるという。最近除草剤などの影響により、数を減少させており
絶滅危惧種となっている。アカウキクサは日本以外にも自生しているが、
本種は固有種であるという。新しいAPG分類により、アカウキクサ科は
サンショウモ科に含まれるようになった。