03.6.27 小石川植物園
05.2.27 新宿御苑
ラクウショウ (落羽松)
別名 ヌマスギ
ヒノキ科(スギ科)ヌマスギ属
学名 Taxodium distichum
原産地 北アメリカ東南部、メキシコ
落葉高木
和名のラクウショウは、羽状複葉を鳥の羽に見立て、それごと落葉するので、
羽が落ちる松ということで落羽松。羽状複葉と言ったが正確にはこれは葉では
なく枝である。つまり落葉ではなく落枝といったほうが正しい。
メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)とよく似ていて見間違えられ
やすいが、メタセコイアが葉が対生なのに対し、ラクウショウは互生であるので
見分けられる。写真はそれがよくわかるようにメタセコイアの写真と対応して
撮っているが、本来ラクウショウを撮影する場合は、もっと特徴的なところを
写さなくてはならないだろう。ラクウショウは別名ヌマスギというくらいで、
原産地では湿地などの水の多い場所に生えている。そのため、呼吸のため
地面より気根を出している。その気根が地面からにょきにょきと一面に生え、
奇観を見せる。その様子を写すのが実は正しいと言える。
東京では新宿御苑のラクウショウが有名で、気根が見事に成長してユニークな
姿を見せている(写真下)。