日本全土に街路樹として植えられている落葉樹。主に水辺などに植えられるが、

案外乾燥にも耐えられる。日本へは奈良時代に朝鮮を経て伝えられたと言われて

いる。原産地は中国と考えられているが、野生種は見つかっていないという。

もともと埋め立て地だった江戸の町にはよく植えられており、その風景が浮世絵

などに多く残されている。銀座の柳もその理由で植えられたものだが、大正10年

に道路整備のため切られてしまう。代わりにイチョウが植えられ銀座の柳は

無くなってしまったが、関東大震災でそのイチョウが焼けてしまう。

そして地元の人らが昭和7年に銀座の柳を復活させる。しかしその後も空襲や

地下鉄開設工事のため、たびたびヤナギは無くなり、現在のヤナギは４世代目に

あたるという。ちなみに２世の生き残りは現在も銀座奉明小学校の前に保存

されている。