03.3.26 足立区 植栽

04.1.24  新宿御苑

06.3.29 小石川植物園


スイセン (水仙)

     

ヒガンバナ科スイセン属 

学名 Narcissus sp.

原産地 栽培種

多年草


秋植えの球根植物。 チューリップと並ぶ春の花で有名。

原種はスペイン、ポルトガル、北アフリカなどの地中海沿岸地方に生育する。

属名のナルキソス(Narcissus)にはギリシャ神話の美少年ナルキソスの伝説から来た説と、

ナルケ(narce)=昏睡、麻痺させる、の言葉を語源とする説がある。 スイセンの球根にはナルシンという

アルカロイドがあり、誤って食べると麻痺性の中毒をおこすことから来た説である。

どちらにしても、人を何らかの形でとりこにする作用があるように感じられる。

古くから観賞用に園芸化され、ヨーロッパでは300年も改良され続けた歴史を持つ。

北アイルランド、イギリスでの改良が盛んだが、最近はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドでも

盛んになっている。 新品種はイギリスの王立園芸協会に登録されるが、その数たるや現在までに一万を

超えているというからすごい。 日本ではチューリップに比べいまいちマイナーな気がするスイセンだが、

育てやすく、東京では毎年咲かせることができる花なので、もっとたくさんの品種が紹介されてもいいと思う。