09.10.29 筑波実験植物園
09.10.29 筑波実験植物園
テオシント
イネ科トウモロコシ属
学名 Zea meys ssp. mexicana
原産地 中央アメリカ
一年草
本種は現在のトウモロコシの原種の一つだと思われている
一年草。トウモロコシの起源は古く、紀元前5000〜7000年
だと言われている。ヨーロッパに紹介されたのは15世紀末の
コロンブス一行によるもので、すでにその時代には改良が
進んだ姿だったという。原種と言われているものは様々あり、
謎が多かったが、最近のDNA研究によりこの種が有力候補
にあがっているという。写真上の茎の頂部にあるのが雄花で
写真下のものが雌花である。特に雌花は現在のトウモロコシ
のものより極端に小さく、成熟しても種子は10粒ほどが
一列に並ぶだけである。株立ちになるのも特徴的であり、茎が
分かれた根元の様子などは大型の雑草のようである。現在の
品種には無い強い耐湿性があり、今後耐湿性のある品種改良
に役立つ可能性があり、注目されている。