04.09.29 浜名湖花博
17.04.20 咲くやこの花館
17.04.20 咲くやこの花館
ウォレミマツ
別名 ウォレマイ・パイン、ジュラシック・ツリー
ナンヨウスギ科ウォレミマツ属
学名 Wollemia nobilis
原産地 オーストリア
常緑高木
オーストラリア、シドニーのウォレマイ国立公園の渓谷で、1994年に発見された
珍しい植物。ジュラ紀から生存していると思われる古い起源をもつ植物で、今まで
もっとも古いと思われていたメタセコイアの第三紀よりも古く、現存する樹木では
最古の部類に入るといわれている。自生株は100株ほどといわれ、ほとんど絶滅
しかけていたと言っていい植物で、このような珍しい植物が近年になって見つかった
のは奇跡的である。現地では絶滅阻止のため厳重に保護されており、シドニー植物園
では異例の柵の中での展示となっている。2004年に愛知県で開催された浜名湖花博
で紹介され話題になった。花博では「ジュラシック・ツリー」と呼ばれ、ジュラ紀
からの古代の生物であるとアピールされた。ちなみのこの名称は日本独自のもので
あり、世界的な通称名はウォレマイ・パイン(Wollemi Pine)である。
浜名湖花博で展示された株は、9年ほどのもので、高さが2mほどの若木だった。
葉は濃い緑色で、羽状に切れ込んだ葉をもっていた。日本では似たような
ものが無く、独特の雰囲気を持った木であると感じた。葉は対生だったが、
これは若木のうちの特徴で、成木になると4列になるという。雌雄同株で、
雄花は細長く赤褐色。雌花は径10cmほどの球茎でたくさんの鱗片からなって
いる。ウォレミマツの生育している地域は、砂岩で土壌が痩せており、極端に
起伏が激しい場所で、そのため開発をまぬかれていた場所である。それが
今までこのような植物が発見されなかった理由であると思わている。
植物についてはわかっていないことも多く、これからもこのような大発見が
されるかもしれない可能性がある。