ヨーロッパ原産のアブラナ科の一年草で広く野菜として利用される。
アブラナとクロガラシの自然交雑種と言われている。インドやヨーロッパ
では古くから種子からカラシ油を採って利用していた。日本でも奈良時代
にはすでに香辛料としてのカラシが使われていたという。中国では葉や茎
を野菜として利用し、改良が進んだ。中華の漬け物として有名なザーサイも
この種から作られた。葉菜としての利用は日本でも普及し、タカナなどの
品種もうまれている。カラシナは現在、栽培していたものが逸出し、河原
などに群生しているものが見られる帰化植物となっている。