16.07.02 箱根湿生花園
09.7.8 箱根湿生花園
キキョウ (桔梗)
別名 キチコウ、オカトトキ、アリノヒフキ
キキョウ科キキョウ属
学名 Platycodon grandiflorum
原産地 日本、シベリア、中国北部、朝鮮
多年草
夏から秋の花としてあまりにも有名で、今さら語ることもないくらいである。
観賞用としても、品種改良しなくともじゅうぶん美しく、根は薬用としても使う。
花は幾何学模様にしやすく、家紋にも使われる。本能寺での明智光秀の謀反での、
織田信長をとりまく桔梗紋は印象的である。秋の七草としても知られるが、これは
まだ異論が残される。秋の七草に出てくる「あさがお」がこのキキョウだとされて
いるのだが、これはこの歌が詠まれた時代にはまだアサガオが渡来していないから
だと言うことである。ただ、キキョウだというのは後の学者が推察したもので、
本当のところはわからないので、この説は二転三転しているが、だいたいキキョウ説
に落ち着いているだけのことである。他にはムクゲ説、ヒルガオ説などがあり、
将来的には秋の七草から外れる可能性もある。
根はキキョウサポニン、プラティコジンなどを含み、漢方で桔梗根と呼び、痰切り、
咳止めなどに用いる。韓国では、この根の塩漬けを「トラジ」と呼び、食用にするという。