08.6.13 筑波実験植物園
ノハナショウブ (野花菖蒲)
アヤメ科アヤメ属
学名 Iris ensata var. spontanea
原産地 北海道〜九州、朝鮮、中国東北部、シベリア東部
多年草
古くから知られる園芸種のハナショウブの原種である。
原種なのに学名にvar.という変種の名前がついているのは、ヨーロッパで
先に名付けられた基本種が、もうすでに日本で改良された園芸種だったから
である。このように、本当の基本種が、変種扱いされているのは、けっこう
多い。原種のこのノハナショウブは、現在の華やかな品種群を産んだとは
思えないほど普通の花である。ちなみに、このハナショウブと、5月の節句に
使うショウブ湯のショウブとは別の植物である。