10.5.25 筑波実験植物園

09.6.28 北大植物園


ツルコケモモ (蔓苔桃)   

     

     

別名 スモール・クランベリー

ツツジ科スノキ属 

学名 Vaccinium oxycoccus

原産地 北海道・本州中部地方以北、北半球北部

常緑小低木


 高層湿原に生えるツツジ科の常緑小低木で、茎は地面を這い

細く伸びる。とても低く小さいので、いっけん草のように見える木である。

ツルコケモモという名は、枝がつるのように長くのび、秋に赤いコケモモ

ような実をつけることによる。果実は同様に食べることができる。

しかし花はコケモモとは似ておらず、その名は実からついたことがわかる。

コケモモには似ていないが、そのうつむき加減の花はピンク色の花弁を

反り返らせ、なかなかかわいらしく、ごく小さなカタクリを思い起こさせる。

 ちなみに市場で「クランベリー」として、ジャムやジュースとして売られて

いる果実は、北アメリカ産のオオミツルコケモモ(V. macrocarpon)であるが

本種もクランベリーとして扱われているようである。