05.3.25 東京都薬用植物園


フタマタマオウ (二又麻黄)

別名 マンシュウマオウ、マオウ

マオウ科マオウ属 

学名  Ephedra destachya

原産地 ヨーロッパ南部〜中国

落葉低木


 同属のマオウとともに薬用として利用されている植物。

成分として含まれるエフェドリンというアルカロイドはかつて

覚せい剤の原料となった。 血管を収縮させて心臓を興奮させる作用が

あり、発汗や気管支拡張をともなうことから、解熱や鎮咳の薬に利用

される。 漢方の麻黄とはこの種を含む数種の仲間をさす。

外見はいっけんトクサのようにも見え、葉のない棒状の草のように見える。

名前の由来は花が二又に咲くからであり、その他はマオウと非常によく

似ていて区別がつけにくい。 ヨーロッパから中国にかけての半砂漠地帯に

生えている。 原始的な特徴を備えており、マツソテツと同じ裸子植物の

仲間に入っている。